「これから子連れでの離婚を考えていて、自立のための仕事を探さなくてはならない。」
「今の仕事では収入も足りないし、自分や子どもへの負担も大きいから、新しい仕事を探したい。」
など、お仕事探しで悩んでいるシングルマザーの方(略称・シンママ)はたくさんいらっしゃると思います。
しかも2020年は、これまで全く予期しなかった「新型コロナウィルス感染症の流行」による企業・店舗の休業要請や業務時間短縮などの影響から、社会情勢や経済状況が一変するような事態がやってきました。
全国規模での自粛は徐々に緩和して来ている一方で、ある有識者は「今後は感染リスクを意識したままの日常をしばらく続けていく必要がある」と説いています。
そこで!この記事では、そんなシンママの皆さんが厳しい社会環境下にあっても、ご自身やお子さまにとって少しでも環境や条件の良いお仕事を選ぶためのヒントを得ていただくために、
- 他のシンママたちの実態
- お仕事探しの注意点
- 正社員や派遣社員、パートなどの雇用形態の問題
- シンママとお子さまの生活を支援してもらえる国や自治体の制度や取り組み
など、『シングルマザーの仕事探し』に役立つ情報をわかりやすくまとめています。是非参考にしていただけたら幸いです。
こんにちは♪ この記事の著者、aspee編集部のMichikoです。
私はシングルマザーで、スピリチュアルコーディネートの学びは「生きがい」になっています。
生き方を学ぶ。自分が輝ける自由な人生を手にしました。
そして、暗かった私が、明るくなった! 自由になった!
これは、まさに革命です。
今回は「この記事の情報を必要としているシングルマザーの皆さんのお気持ちに、より深く寄り添った内容を」思って書き綴った結果、なかなかの長編となりました。よろしかったらどうぞ最後までお付き合いくださいませ。
「シングルマザー」って日本にどのくらいいるの?「シンママ」になった理由は?
さて、この記事を読んでくださっている皆さんの関心事の1つとして、まずはこの日本という国において「シンママ」(母子家庭) がどのくらいの世帯数が存在していて、それぞれどんな仕事に就いているの?というのがあるかと思います。
特にこれからお子さまを連れての離婚を真剣に考えている方にとって「同じような境遇にあるママたち」の実状は非常に気になるところではないでしょうか。
それでは早速、順を追ってみていきましょう。
そもそも母子家庭の世帯数って、どのくらい?
まずは、日本に存在している母子家庭の、統計による世帯数をみていきます。「シングルマザー仲間」はどのくらいの数いるのでしょう?
なお、この統計でいう「母子家庭」は、
- 親やその他親族などの同居人(生計を一にする人)がいるが、母親自身には配偶者がおらず、子どもを育てている世帯の数
- 母親だけで子どもを育てている世帯(完全母子家庭)の数
という2つに大別されますが、①と②を足した、「母子で子どもを育てている数全体」としては、およそ「123万世帯」。
そのうち②の完全母子家庭世帯は、およそ「75万世帯」となっています。(平成27年国勢調査資料参照)
いかがでしょう、この数字。どうお感じですか?
我が国の全世帯数はおよそ5800万世帯です。完全母子家庭はそのうちの「75万世帯」ですから、約1.3%に当たります。
むむ?これって「多い」のでしょうか、それとも「少ない」と感じますか?..(悩)
でも私が離婚した頃には、既にあちらこちらで「シングルマザー」という呼び方を耳にするようになっていましたし、子どもが転校した先の小学校の連絡網で、保護者欄にパパではなく「ママ」の名前しか書いていないお宅がクラスに何軒もあることに、ちょっとした衝撃を受けたものです。
20年前の私ですらそうですから、もう今では「シングルマザーです」とカミングアウトしたところで、決して周りから驚かれたり同情されたり、などということもなくなって来ているのでしょう。
ただ、「シングルマザーになる」人の数自体は、昨今の世相や個人の価値観の変化を受けて右肩上がりにどんどん増えて行っている・・・というわけでもないようですよ。
こちらのグラフをご覧ください。
グラフの統計スタートは、昭和25年。戦後の高度成長期の真っ只中からですが、途中細かな波はあるものの、昭和45年の大阪万博の年あたりまでは、ほぼ横ばい。昭和の終わりから平成のスタート10年間くらいでググッと離婚数も離婚率も伸びてはいますが、平成15年辺りを境にまた緩やかに下降していっているのがわかります。
(離婚数とは、ズバリ離婚した夫婦の件数。離婚率とは、離婚数を婚姻関係にある夫婦の数で割って算出する比率になります)
しかしながら、全体の離婚件数(夫婦のみの世帯も含んだ数)は平成30年の調査で確定しているのがおよそ「20.8万件」もあります。その中で未成年の子どもを伴っての離婚件数はおよそ「12万件」と、全体の約58%。半数を超え6割近くを占めているわけですね。
それでは次に「シングルマザー」となった人たちについて、その理由(原因)をみていきましょう。
みんな一体どうしてシングルマザーになったの? ~理由の裏にあるもの~
さてさて、日本国内での離婚世帯数、さらに子連れでシングルの道を選んだ世帯の数がわかったところで、次は皆さんがどのような経緯で「シングルマザー=母子家庭」になったのか。その原因を内訳でみていきます。
「えっ、離婚することだけが、シングルマザーになる原因じゃないんだ?」
はい・・・私もそう思っていました。では早速結果をご覧ください。
それが円満にしても協議にしても、お互いが何らかの意思表示を経て離婚(生別)したのが全体の79.5%=約「80%」。
まずこちらは予想通りかと思うのですが、何と!ご主人と死別したケースの割合よりも、未婚、つまり「一度も結婚したことがないのに、子どもを育てているママ」という割合の方が若干多かったんです~!
婚姻関係を選ばないまま人の親になる!「すごい時代になった」というべきでしょうか?それとも、ビックリしてる私が古いタイプの人間なのでしょうか(ショック) 確か知人にも、「旦那は要らないけれど、自分の子どもは欲しい」という価値観の人が 少数派ながら存在していました・・・。
この裏には、
- 「もう男性に養ってもらう時代じゃない。自分のことは自分で養うべき」
- 「でも未来への希望や生きがいとして、子ども(自分の子孫)は欲しい」
- 「結婚という制度は束縛しか生まない。欲しいのは自由」
という、昨今の女性たちの独特のライフスタイルや社会進出に対する強い欲求が隠されているように感じます。
う~~ん・・・「すごい」のひと言・・・。やはり女性は強いですね!!!(すっかり自分の立場を忘れている筆者)
同じように、一度結婚はしたものの離婚を考え始めたママたちの心にも、もしかしたらそんな確たる意志の芽生えがあったのかも知れませんね。
それでは次の項で、シングルマザーの数と、その境遇に至った理由(原因)についてまとめていきます。
シングルマザーの数や、そうなった理由(原因)のまとめ
それでは「『シングルマザー』って日本にどのくらいいるの?「シンママ」になった理由は?」についてまとめてみました。
こうして統計でみると、想像だけでないリアルが浮き彫りになって来ますね~。
- 日本で「シングルマザー」と呼べるのはおよそ123万世帯。そのうち「完全母子家庭」(同居人なし・ママと子どもだけ)の世帯はおよそ75万世帯。
- シングルマザーになった理由(原因)で、最も多いのは離婚(婚姻関係の解消)。しかし次いで多いのは夫との死別ではなく「未婚の母」である。
- 「シングルマザー」になったことを悲しむのではなく、皆さん懸命に、自由意志を持って子どもとの自立した生活を選んでいる。
それでは、皆さんがどうして「シングルマザー」になったのか、その理由がわかったところで、続いては、シンママたちが現状どのような職業に就いているのか、そちらも調べてみましたのでご紹介します。
シングルマザーはどんな仕事をしていることが多いのか?
自分なりの生き方を模索し続け、社会にどんどん進出している「シンママ」たちが増えている中、彼女たちはいったいどんな職業で生計を立てているのでしょうか?気になる収入についても調べてみました。
こちらも厚生労働省の統計資料を参考に紐解いていきましょう。
シングルマザーの就いている仕事(業種)ランキングはこれだ!
業種が多岐にわたるので、見やすく数字をグラフに書き起こしてみました。
データは平成23年・平成28年のものを色分けして作成しています。
上記のグラフから読み取ると、先輩シングルマザーたちが仕事にしている業種の人気ランキング第5位まではこのようになります。
- 第1位 事務 (オフィス勤務・医療受付事務・その他)
- 第2位 サービス業 (飲食店・サロンスタッフ・娯楽・観光業務・その他)
- 第3位 専門職・技術職 (看護師・介護士・エンジニア・薬剤師・デザイナー・教員・その他)
- 第4位 販売 (各種ショップ店員・スーパー店員・営業職・その他)
- 第5位 製造業 (工場の製造工程・加工場・その他)
中でも「事務」「サービス業」「販売」のトップ3が群を抜いていることは、グラフを見れば一目瞭然ですね。
ただ冒頭でもお伝えしていますように、2020年(令和2年は平成32年に当たりますので、この統計の出た平成28年から4年後)は3月末頃より「新型コロナウィルス」の世界規模での大流行を受け、我が国でも出社自粛による在宅勤務(テレワーク)や、「密閉・密集・密接」を避けるために休業を余儀なくされた業種も数多くあり、勤務状態の悪化や、予期せぬ解雇、企業の倒産などの影響を大きく受けたシンママたちも少なくないと思われます。
1位の事務職については、一部在宅勤務(テレワーク)や時差出勤などで、短期間に次々と新しい働き方が提案→実行されていますが、逆に在宅勤務がほぼ不可能な第2位のサービス業、第4位の販売(店頭での仕事や訪問によるもの)などは、より多くのリアルな接客を伴うゆえに3ヶ月近くにもわたる長い休業要請を受けて、すっかり勢いが衰えてしまった業種の1つではないかと思います。
このように、いわゆる「ソーシャル・ディスタンス」を励行することが、即・仕事への支障を来たすというケースですと、現状その職に就いている方はもちろん、これからその職業を目指す方にも不穏な影を落としつつある・・・、そんな懸念もあります。今後の動向が見守られますね。ここは早い改善が待たれるところだと思います。
それでは、更に気になる先輩シンママたちの「働きかた」に迫ってみましょう。すなわち職場でどのような雇用形態にあるか、についてです。
会社や店舗の勤務でも、「正社員なのか」「パートなのか」・・・で、それぞれの待遇や勤務時間の長さなどに違いがありますよね。もちろんそれが収入にも大きく影響して来ます。
さて、どんな状況となっているのでしょうか。ここでは雇用形態と収入を一気にみていきます。
正社員が多いの?パート?派遣?それぞれの収入はどのくらい?
先輩シングルマザーたちは、どのような雇用形態での勤務が多いのでしょうか?ここでは特に「正社員」「パート」「派遣社員」の3つに絞ってみていきます。
今回も、比較をグラフ(母子家庭の就業状況)で表したものをお借りしてご説明しています。まずは端的に、「働いているシンママ」の全体数からみてみましょう。
統計によりますと、母子家庭のおよそ81%が、何らかの職に就いている状態ですね。これはいわゆる「完全母子家庭」のみではなく、シングルマザー全体に対するデータとお考えください。
就労者が100%ではないということは、同居親族の収入などに頼って暮らしているシンママや、何らかの理由で働けず自治体の経済支援等を受けて細々と生活しているシンママも存在するということが、このグラフからおわかりいただけると思います。
また先ほどの業種の統計と同様、平成23年と平成28年の比較からも読み取ることができます。
このデータで、もっとも近年に取得した統計の平成28年分では
- 「正社員」「正規雇用の従業員」が 44.2% 年間就労収入 308万円(平均)
- 「パート・アルバイト」が 43.8% 年間就労収入 133万円(平均)
- 「派遣社員」が 4.6% 年間就労収入 252万円(平均)※
となっており、いずれも平成23年分の水準よりも若干上がっているのがわかります。
- 派遣社員収入データのみ、別統計より調査
- 「就労収入」とは、公共の手当、補助金、養育費などを含まない、労働して獲得した収入のことです。
こうなると「正社員・正規雇用」と、「パート・アルバイト」「派遣社員」の合算では、その比率こそほぼ半々ですが、収入の平均は倍か、それ以上の差が開くという現実も見えて来ました。
ただし、収入が上がればその分拘束時間も長くなる=早い帰宅が難しくなるなど、問題点も起きて来ますよね。
こういった事情も考慮しつつ、次の章ではシングルマザーが仕事選びをする時に注意した方が良いことについて、シンママたちの仕事上のお悩みなどにも触れながら進めて行こうと思います。
シングルマザーが仕事選びをする時の注意点とは?
さぁ、いよいよここからさらに仕事選びの本題に迫って行きます。
ここでまず忘れてはいけないのは、「人気のある職業だから、働きやすい」「誰にでも向いている」とは言えない、という点です。
あくまであなたにぴったりのお仕事を見つけていただきたいですし、収入や勤務日数・時間数・福利厚生や、職場の環境など、多くの条件の中でどのように折り合いを付けていくかも重要ですね。
「100%理想通り!」というのは、なかなかハードルが高いですから、一刻も早く職に就きたい場合でもそのあたりをしっかりと考えて、でも、仕事探しそのものがストレスになってしまわないように気をつけたいですね。
なんたって、身体が資本!ご自身の不調は、すぐにお子さまへの悪影響となってしまいます。特に入院を伴うような大病は、絶対に避けたいのではないでしょうか。
また価値観として、お仕事を「お金を稼ぐ手段でしかない」と思ってしまうと、つらくて続けられなくなってしまうと思います。そこにはあなた個人の「生きがい」「やりがい」というものも必ず必要になって来ると思います。
それらを踏まえ、シンママが仕事を選んで行く上で、気をつけた方が良いことをあげてみました!
シングルマザーのお仕事における悩みどころ
ここで先に、シンママ仲間たちが働く上でどんなことで悩んでいるのか?何に困っているのか?というとことも、確認しておきましょう。
今、記事をお読みのあなたと同じような苦しみに直面している人も、もしかしたらいるかも知れません。早速みていきましょう。
《 シンママのお悩み例 》
- 母子家庭であることで、「子どもが病気なったら休むんですよね?」「子どもを口実に使えていいですね」など、職場の人から嫌みを言われるのがつらい。
- 外で働いていると、子どもが預け先で元気かどうか、泣いていないかなどが常に気になって仕事に集中できない。
- 家事と育児、仕事をワンオペでこなすのが、とにかくつらい。誰も代わりがいない責任感と重圧に押しつぶされそう。
- 自分自身のことが後回しになってしまう。笑顔も減った。
- 休日に子どもを遊んであげたくても、疲れていて相手をするのがおっくうになる。
う~ん、なるほど~。この事例はもちろんごく一部ではありますが、シンママ歴20年の筆者が考えるお悩みのネックは、実は2つのことに集約されています。
- 1つは「時間の問題」。
- そしてもう1つは「精神面の不安定さ」。
この2つがクリアされますと、大半のシンママはお悩みが解消出来るはずです。
「時間」については、1日が24時間しかない以上、やり繰りすることはかなり計画性が必要になりますが、「精神面」に関しては少し思考の角度を変えたり、上手に気分転換したりすることで、今よりもかなりラクになることが可能です。
『aspee』(このサイト)の中には、あなたご自身の「精神面」を豊かにサポートしていくための考え方をまとめた記事が複数ありますので、お時間がありましたら是非そちらのトピックにもお立ち寄りください♪
それではお待たせしました!シンママのお仕事選びでの注意点を、特に出勤を伴うお仕事に限って、(お子さま編) (自分編) という2つのジャンルに分けて解説していきましょう。
ママが出勤するお仕事選びでの注意点(お子さま編)
まずは、お子さまに関することでの注意点です。お仕事選びにお子さまの存在は欠くことができませんよね。特に今後「シンママ・デビュー」予定のママさんはしっかり抑えておいてください。
子どもの預け先をどうするか(0歳~未就学児童まで)
最近では託児所付きの企業なども増えてはいますが、地域の絶対数としてはまだまだ少ないはずです。「離婚を機に思い切って実家の近くに引っ越し、親にみてもらう」というのも一つの案ではありますが、故郷から遠く離れて1人頑張っているママにとっては、それもなかなかハードルが高いでしょう。
最近では政府の「ひとり親支援事業」の充実、また一般的な保育園や保育所以外の預け先として「ファミリーサポート事業」という、民間の団体に登録して利用するタイプのものもあるようです。また自宅に保育資格のあるシッターさんを招く「ベビーシッター派遣サービス」ならば、安心するご自宅で、お子さまの気に入ったおもちゃや本などでお世話をしてもらえるメリットもありますね。
いずれにしても生活費にプラスの費用がかかることは、頭に置いておかねばならないと思います。
初めて子どもが「鍵っ子」になる不安(小学生~中学生まで)
お子さまが小学生のうちは、帰宅前の一時預かりとして「学童保育」などが利用できる地域もあるでしょう。しかし何か事情があって利用出来ない場合や、中学生以上になりますと、必然的にお子さまに家の鍵の管理を任せることになると思います。
パートのお仕事などで、「お子さまより後に出勤」~「お子さまより先に帰宅」ができるママは問題ないかと思いますが、正社員フルタイム勤務のママではそういう訳にもいかず、心配事も増えますね。
また小学校高学年~中学生にもなると、ママの留守中に自宅が友だちのたまり場になっていた!なんて笑えない事実もあるようです。自宅内の貴重品の管理はもちろん、危険防止のため宅配などの受け取りはお子さまだけの時間帯に設定しないなどの配慮も必要です。
物事の理解出来る年齢のお子さまには、しっかり言い聞かせることも大切になるでしょう。
お仕事選びでの注意点(自分編)
お子さまに対する心配がお悩みの中心ではあるものの、直接仕事選びの結果が両肩にかかって来るのは、やはり「シンママ」本人です。「快適で高収入!」は誰でも望むものですが、それは「シンママ」以外の仕事探しをしている人たちにとっても同じ。
高条件のお仕事については誰もがライバル。またコロナ禍の不況の折、賃金やボーナス、有給休暇の扱いなどの労働条件なども変動しがちなので、安易な判断で職探しをしないよう注意して行きましょう。
その職種での経験があるか。もしくは未経験でもすぐに覚えられそうか。
ここは大きく作用するところですね。独身時代や結婚中に携わったことのあるお仕事でしたら、経験者という面で転職も有利になって来るはずです。そこに資格が伴うものですと、なおのこと採用されやすくなります。
しかし未経験OKのお仕事になりますと、上述したように、シンママではない他の方にとっても条件は同じですから、例えば子育て中の身であることが足かせになる場合も、当然出てくると思います。
お子さまの預け先についての準備を万全にしてから挑めば、少なくともあとはいかにやる気を丁寧にアピール出来るかで、求職中のライバルたちとの勝負にも挑んで行けるでしょう。
情報を偽らない。
基本中の基本ですが、仕事探しが上手く行かなくなった時に案外考えがちなので、ここは気をつけて行きましょう。
あってはならないことですが、シンママなのに「独身です」。預け先がないのに「子どもは親がみているので」など、事実でないことを履歴書に書いたり、面接で話したりするのは絶対にやめてください。(バレなければいい)(採用さえされればいい)という考え方は、例えどんな深刻な事情があっても許されることではないですね?・・・というか、バレます(汗)
問題は、そんな嘘を言う人を企業が雇いたいか?というところにあります。あなたが面接官ならいかがでしょう?信頼できませんよね。
子どもを育てながら働くのは、本当に厳しく大変です。そこはとってもよくわかります。だからといって、人としての常識まで放り出しては本末転倒。お子さまとの末永い幸せのためにも、誠実なママであることは決して譲らないでくださいね。
通勤手段や服装 ~地味に出費がかかるのに、忘れがちなもの~
例えば専業主婦だった女性が急に働きに出なくてはならなくなった時、見過ごしがちなのが、「自宅から職場までの通勤手段や交通費」。さらに「被服や化粧品などの身の回り品への出費」だったりします。
正社員だとしても、距離によっては交通費が全額出ない企業もありますし、これまでになかった「頻繁に人と会う」機会が急に増えると、女性は着る服など見た目にも気を遣うようになるはず。
お家の中だけなら、スエットにTシャツ、すっぴんで髪を振り乱していても大丈夫だったかも知れませんが、「毎日同じ服では通勤できない」とか「化粧品を新調したい」「バッグや靴も買わなきゃ」「美容院に頻繁に行かなきゃ」など、予定外の出費に悩むことにもなります。
この辺りは、しっかり計画的に、ご自身の中でけじめを付けて行きたいところです。
シングルマザーが仕事選びする時の注意点まとめ
注意点は書き出せばもっともっと出て来ると思うのですが、それはこの先の章で織り交ぜながらお話して行く方がわかりやすいので、どうぞ引き続きご覧になってくださいね。
では注意点についてまとめていきます♪
《 お子さま編まとめ 》
- 子どもの預け先はしっかり事前にリサーチして、公共の施設や民間団体のサービスなどを上手に利用することで、安心して働ける。
- 生活費以外の、サービス利用料金がかかることにも注意。
- 知恵のつき始めた子どもに関しては、家庭内でルールをつくってしっかり守ってもらう。大人のいない日常には危険がいっぱい。
《 自分編まとめ 》
- 経験のある仕事なら有利。未経験の仕事では「シンママ」であることがハンデになることも考えておく。子どもの預け先などを万全に準備することで、少しでもそのハンデを減らす工夫を。
- 自分に関する情報の詐称は絶対にダメ(盛るのも、減らすのも)。 後で困るのは他でもない、あなた。そしてお子さまです。
- 仕事を持つことで、逆に増える出費についても把握しておくこと。交通費・被服費・化粧品その他の支出がかさむことで、家計が圧迫される可能性があることもキチンと想定する。
それでは、こういった注意点も考慮した上で、「シングルマザーにおすすめのお仕事」をいくつかご紹介していきます。
シングルマザーにおすすめの仕事とは?
さて、上述の注意点を踏まえ、シングルマザーが働きやすいお仕事にはどのようなものがあるのか?をご紹介していこうと思います。
職種によって得られるメリットもまちまちではありますが、「時間を優先するか」「精神的ゆとりを重視するか」「安全や安心を取るか」など、考慮すべき条件もありますよね。
そこでこちらの章では、まずお子さまの年齢別におすすめのお仕事を分け、
それぞれに
- 時間自由度(時)
- 心のゆとり度(心)
- お子さま安全度(子)
- 収入の満足度(収)
- 総合(総)
をそれぞれ5段階評価にしております。
なお、ご提案しているお仕事それぞれの詳細につきましては、お手数ですが興味のあるものをキーワード検索してくださいますよう、お願いいたします。
子どもの年齢が0歳~6歳のシンママにおすすめのお仕事
5段階で表しています。全てが「★」なら満足度が高いとお考えください。
【おすすめは在宅中心でできるお仕事】
- 時 ★★★★☆
- 心 ★★★☆☆
- 子 ★★★★★
- 収 ★★☆☆☆
- 総 ★★★★☆
やはり在宅のお仕事は、③のお子さまの安全度がダントツとなります。託児所や保育園に預ける費用や送迎の労力がなくなり、また通勤の煩わしさからも解放されますので、お子さまが小さいうちは、こちらがおすすめとなります。
一方で自由度が増す分、家事・育児とお仕事の時間的境目がなくなることもあります。そのあたりを自分で管理できるかがカギとなるでしょう。
《 お仕事あれこれ 》
- パソコンが得意でネット環境があり、メールの送受信が可能であること。
- 資格や経験、能力を活かせて、仕事の多くをネット上で完了できるもの。
ライター / 録音媒体から文章を書き起こすお仕事 / 在宅秘書 / 中高のテスト問題の構成 / テストの採点・作文の添削 / カスタマーサポート・オペレーター / テレフォン・アポインター / 翻訳 など。
テレワークOKの企業なら、「オフィスの事務職全般」 ※新人のうちは研修や、出社日が何日かある可能性も。
子どもの年齢が7歳~12歳のシンママにおすすめのお仕事
【おすすめは勤務時間(シフト)の選べるお仕事】
- 時 ★★★★☆
- 心 ★★☆☆☆
- 子 ★★☆☆☆
- 収 ★★★☆☆
- 総 ★★★☆☆
お子さまが比較的理解できる年齢になったら、やはり外に出て働きたいというのもシンママの本音ではないでしょうか。
お子さまの安全度は確かに下がってしまいますが、勤務時間や曜日を選べるものはそれなりに自由度が上がりますし、「社会に出て働いている」という意識や実感も、誰にも会わない在宅勤務に比べて大きいものです。
また収入面で厳しい場合、副業と掛け持ちしているシンママもいるようです。当然「時間的自由度」が落ちてしまうことに目をつぶれば、ご自身のキャパシティを超えない程度で考えてみるのもよいかも知れません。
《 お仕事あれこれ 》
- 比較的未経験OKのお仕事が多い。(一部資格や研修の必要なものもあり)
- 頭脳労働するものから、手を動かす作業が中心のものまで実に多彩。
- 正社員でも、シフト勤務の就業形態はある。
スーパー店員(レジ係・商品出し) / お弁当屋さん(配達を伴うもの含む) / 工場内の部品づくりなどの軽作業 / 飲食店店員(接客・キッチン) / コンビニ店員 / 本格的な生産ラインが導入された工場勤務(契約期間が限られていることも) / ショップ店員(注意:土日祝に休みにくい) / 学習塾や教室などの講師 / 福祉関係のお仕事(介護含む) / 宅配便等の集荷物の荷受け・仕分け作業 / 農家の収穫作業お手伝い など。
子どもの年齢が13歳~のシンママにおすすめのお仕事
【おすすめはバリバリ働く収入重視のお仕事】
- 時 ★☆☆☆☆
- 心 ★★★★☆
- 子 ★☆☆☆☆
- 収 ★★★★★
- 総 ★★★★☆
お子さまと「大人により近いレベルでの意思の疎通」が徐々にできるようになって来るこの頃は、シンママもいよいよ本格的に社会進出したいところ。
また「子どもを大学に行かせたい」という願いがあるなら、生活費の他に高額な学費も稼いでいく必要があります。
しかし「社会に貢献している」という実感がより強くなり、満足度や収入が上がる反面、自由な時間を犠牲にすることになったり、お子さまとのきめ細やかなコミュニケーションが減ったりすることにも気を付けて行きたいですね。
《 お仕事あれこれ 》
- 経験や資格・能力をフル活用して働く悦びが生まれる。
- 負う責任の度合いは高まるが、その分やる気が増す人も多い
- 仕事を通じて生きがいや未来への夢を見出せる。
一般企業事務・総務ほか / 看護師※ / 福祉・介護関係職員※ / 理・美容師※ / 保険外交員 / 各種デザイナー / 管理栄養士※ / 調理師※ / エステティシャン / 保育士※ / タクシー乗務員(二種免許) / 運輸関係ドライバー(必要に応じた免許) / 各種ショップ店員 など。
※ 国家資格の必要なものも含まれています。
それでは、おすすめのお仕事についてまとめていきましょう。
シングルマザーにおすすめのお仕事まとめ
いろいろとお仕事はありますが、ご自身のニーズやお子さまの状況などに合わせて決めて行く必要があることは、おわかりいただけたかと思います。
では、まとめていきます♪ 内容については本文をもう一度併せて読み返してみてください。
- 子どもの年齢が0~6歳頃までは、「在宅中心で出来るお仕事」がおすすめ。
- 子どもの年齢が7~12歳頃までは、「勤務時間の選べるお仕事」がおすすめ。
- 子どもの年齢が13歳を過ぎたら、「バリバリ働く収入重視のお仕事」がおすすめ。
《 注 意 》
掲載したお仕事(職種)はあくまで目安であり一例です。個々の責任と綿密な計画による求職のご判断をお願いします。
それでは次の章で、お仕事を語る上で欠かせない就業形態3つについて、それぞれのメリット・デメリットもご紹介していきます。
正社員・パート・派遣社員など、どれを選んだら良いのかを判断したい場合のご参考としてお読みいただけたらと思います。
正社員・パート・派遣社員のそれぞれのメリットとデメリット
さて、それでは「正社員」「パート」「派遣社員」の3つについて、メリットとデメリットを解説して行きます。このテーマはネットでもよく取り上げられていますが、ここでは筆者独自の切り口もご一緒にお楽しみください♪←楽しくなかったらごめんなさい(汗)
正社員のメリットとデメリット
「ゲェ~ッ!憧れの正社員にもデメリットなんてあるんだ!」と驚いた方もいっしゃるでしょうか。はい、どんな待遇・処遇にも一長一短はございますよ~。では早速ご紹介してまいります♪
《 正社員のメリット 》
- 安定感が違う
基本的に、「正社員」は「会社規定の定年まで」もしくは「終身雇用」という待遇にあります。
会社の業績にもよるでしょうが、よほどのことがない限りずっと安定的に雇用関係が続くのです。
さらに、社会的信用などが高いため、クレジットカードをつくったり、融資を受けたりする際に優遇されることも多いようです。(注意:あなたの過去の信用情報にもよります) - 福利厚生がしっかりしている
会社の規定にもよりますが、社会保険や厚生年金への加入はもちろん、有給休暇が入社初年度からもらえたり、将来のために財形貯蓄など社内貯金制度もあったりします。
大手になると、リゾートホテルに社員割引で泊まれたり、プロスポーツの観戦が会社確保の席でできたり・・・なんてところもあるようです。 - 昇給・昇格のチャンスがある
こちらも会社によると思いますが、だいたい1年に1度は基本給が上がる時期というのが定められています。
労働組合などがある大手企業ではこの活動が顕著で、社員の権利を守るための制度が用意されています。
また仕事での成績次第では一般社員から役職付きのポジションに抜擢されることもあり、ますますの収入アップが期待できるかも? - ボーナスが支給される
これは子育てママにはありがたいはず。月々の収入で何とかやって行けても、急な出費への備えはないと不安です。
ボーナスの中から多めに貯金をしておけば、日々の安心感が違いますね。 - 退職金が支給される
これも何よりの特徴であり、メリットではないでしょうか。
もちろん「勤続年数何年以上」などの決まりはあるものの、パートや派遣社員にはまずない待遇です。
もしも長年勤務した後に脱サラするにしても、まとまった金額の退職金があるのとないのとでは、未来の夢に向かって出来ることへの意欲も安心感も違って来ますからね。
《 正社員のデメリット 》
- 基本的に会社の指示・命令に従う必要がある
「正社員」=「会社の看板を背負っている」という立場を考えますと、これは致し方ないと思います。
例えば働きやすかった部署から別の部署へ異動、支店・営業所間の転勤など。女性でお子さまがいる場合、よほどのことがない限り遠方への転勤は指示されないと思いたいですが、万が一断った場合に処遇が悪くなる場合もないわけではありません。自由度は低いと言えるでしょう。 - 責任や重圧が増える
正社員と非正規が混在する職場では、やはり正社員の立場や責任が重くなることは必至です。
また部下を持つようになれば、ますますその傾向は強くなります。そのあたりをどうクリアできるかで、居心地も働きやすさも変わってくると思われます。 - 予期せぬ残業の発生
これも、シンママには厳しい現実でしょう。①②からの流れで考えても、「子どもがいるのでお断りします」が言える職場なのかどうかがネックです。
頻繁に断ることや、突発的な残業命令に対応出来ないことが、職場での居心地に影響するのはよく聞く話です。 - 多くは、副業禁止
例えば、趣味と実益を兼ねて少々お小遣い稼ぎする程度なら問題ないでしょうが、給与と同等か、それ以上などという稼ぎのある副業に関して禁止している会社は多いようです。
(バレなきゃ問題ないでしょ?)と思うこともあるでしょうが、金額が多ければ必ずバレます。
会社は会社で給与所得については総務で「年末調整」を行いますが、副業の収入が年間20万円を超えると翌年に確定申告を行う必要が出て来ます。
支払う税金の額も変わって来ますから、ここは注意が必要です。そもそも会社が禁止する理由は、「副業などせず業務に集中して欲しい」というのが主な理由なので、バレてしまった時のご自身の立場を考えると、言い訳も考えづらいですね・・・。
逆にこの不況下で、「副業大歓迎。どうぞ どうぞ!」という会社も近年あると聞きますが、それは「会社の業績自体が良くなく、正社員の待遇に対して安定した保証ができないよ!」という、これまた笑えない話に発展する恐れがあります。
パートのメリットとデメリット
パートタイマーについては、本当に職場によって細かな待遇が違いますので、求人を探す時にご自身でもしっかり調べて、思い違いのないようにしたいですね。
《 パートのメリット 》
- 採用が決まりやすい
これはパート最大の特徴でもあります。履歴書の様式も簡単なものでOKな場合が多く、面接もよほどのことがない限りすんなり通るのがパートの良さでもあります。
もちろん最低限の常識や礼儀は持ち合わせていないと困りますが、清潔で整った身だしなみで向かえば、まず普通に採用は決まります。
理想的には、パートの応募だからといって手を抜かないことが大切です。この辺りは 次の項目の『シングルマザーの就活・面接時の注意点とは?』で詳しく解説していますので、併せてご覧くださいね。 - 休日・勤務時間などが比較的自由に選べる
お子さまの年齢が小さいなど、種々の事情で早く帰宅していたいシンママにとって、働く時間をある程度自分で決められるのはありがたいことです。 - 堂々とお仕事の掛け持ちが可能
これは正社員と真逆とも言えるでしょう。ご丁寧に、掛け持ち先とのスケジュール調整にまで応じてくれる職場もあるようです。コソコソ隠れて他所で勤務しなくても良いわけですから、とっても気が楽ですよね。
《 パートのデメリット 》
- 優先的に解雇される
「採用されやすい」は、反面「解雇もされやすい」というのも覚悟しておかねばなりません。
雇う側からしますと、パートタイマーとは「必要な時にサクッと採用して、要らなくなったら躊躇なく解雇できる」という定義のもとに存在しています。
哀しい現実ですが、「ずっと変わらぬ安定収入」「安定雇用」というのは、基本的にパートには望めないことなので、注意が必要です。 - 時給が低い。なかなか昇給しない
日本においては都道府県別に、雇用者が労働者に支払わなくてはならない「最低賃金」というのが決まっていまして、その水準は守る義務が雇用者側にあります。
しかしこれが「昇給」という話になりますと、なかなか厳しいものがあるのです。そう、「最低賃金」は守らなくてはならないけど、「給料をアップ」しなくてはならない義務はないんですね。
ちなみに私がパートで働いていたレストランのうちの1軒では、足かけ10年間働いて、昇給したのはわずか「10円」でした(号泣)これでも違法ではないんです。
その逆で、掛け持ちしていたもう1軒では、たった半年勤務しただけで、あっという間に「10円昇給のレストラン」の1.5倍近くまで時給が上がりました。
こればっかりは面接で待遇を聞くまでわかりませんし、雇用者の意思で情報を隠されていることもあるので、気をつけたいですね。 - 融資・クレジットカードの審査に通過しにくい
「生活が苦しいから、ちょっとお金を借りたい」と思っても、パートだとなかなか狭き門になります。
もちろん返済して行くのも大変なので、特に怪しい民間の金融業者からは借りないようにしましょう。
銀行ではまず貸してくれません。これも収入が安定しない=社会的な信用が薄いというのが理由になります。
派遣社員のメリットとデメリット
「派遣社員の仕組みがよくわからない」という方も多いかと思います。似たもので「契約社員」というのがありますが、実は全く違う仕組みです。
ちなみに両者の違いは、雇用主の違いでもあります。この記事でご紹介する「派遣社員」は、各企業と契約を結んでいる「人材派遣会社」に登録することから始まります。つまり「人材派遣会社」に雇われるのであって、仕事先とは直接の雇用関係にありません。
そして「契約社員」というのは、仕事先の会社と直接雇用関係にはありますが、文字通り「契約期間のみの勤務」となります。ただ1点、一度期間が満了すると、同じ会社でめったに契約更新されないという点では、「派遣社員」も立場が同じです。
もう1つ決定的に違うのが給与の計算方法で、「契約社員」の多くが月給制で固定給なのに対し、「派遣社員」は日給月給であり、勤務日数を減らすと給与も減ってしまうということになります。
では、その上で「派遣社員」のメリット・デメリットについてお話しましょう。
《 派遣社員のメリット 》
- 人材派遣会社と良い関係を気付けば、居心地が良い
一般的な企業との雇用と違い、人材派遣会社はきめ細やかなサービスをしてくれるところが多いようです。
面接にあたっての具体的なアドバイスや、職に就いてからの悩み相談、最低限の福利厚生はあることや勤務先までの送迎をしてくれるところもあります。
また1箇所の契約が満了しても、派遣会社との雇用が続いている限りは、次の勤務先の紹介もしてくれます。 - 自由度が高い
勤務先での仕事もピンポイントで内容が決まっていることが多く、また始めからやりたい仕事の条件を派遣会社に伝えて選ぶことも可能です。
契約期間は平均3ヶ月、最長でも3年以内となるものの、人間関係の煩わしさも少なく、期間が満了すれば職場から「サヨナラ」できるという気楽さがあります。
当然ですが、転勤や異動を命じられる心配も全くありません。 - パートタイマーに比べれば収入は多い
派遣社員と言えど、職場にしっかり貢献すれば信頼度も上がりますし、収入面もパートの時給よりはるかに高いですから、健康に気をつけて欠勤なく真面目に勤務すれば、まずまずの給与を手に出来ます。
《 派遣社員のデメリット 》
- 長期間の安定収入は望めない
繰り返しになりますが、契約期間は定まっているため、給与もそこまでで一旦打ち切りとなってしまいます。
また次の職場を紹介してはもらえますが、常に自分の望む職種が見つかり続けるという保証はありません。
したがって、仕事内容の選り好みをしたくても、たまたま契約が満了したタイミングでその職種の求人がなければ、働けない期間が出来てしまうということになります。 - 責任あるポストは任されない
仕事にやりがいを求めたいけれど、あくまで勤務先との雇用関係ではないので、なかなか仕事内容を選ばせてはもらえないというジレンマが発生します。
また言うまでもないですが、その会社に気に入られて正社員登用されるチャンスというのも、まずないと考えてください。
その点では、先ほど比較に出て来た「契約社員」の方も、勤務先と契約している分チャンスが全くないではありませんが、いずれも狭き門となります。
パートのところでもご説明したように、非正規の立場が正社員になるか否かは、雇い主のニーズによるのです。
「自分は職場でどんな使い方をされるための社員なのか?」と問う時に、なぜ働く前から契約期間が決められているかを考えたら、そこには厳しい現実が見えて来てしまうと思います。 - 社会的信用はパートと同等か、それ以下になることも
やはり「契約期間が決まっている」「次の仕事の保証がない」という点で、社会的信用はほぼ見込むことが出来ません。
「でも、派遣社員がパートより、信用度が低いってことはないんじゃない?」とお思いでしょうか?
いえいえ。確かにパートは「優先的に解雇される可能性がある」とお伝えしました。
しかし、雇用関係から考えても、職場に直接雇われているわけですし、事実上は契約期間が決まってはいませんので、5年でも10年でも更新し続けて同じ職場で働くことができます。
しかも自分の意思で、です。その点は派遣社員には叶わないことなので、「1つの職場への貢献度の長さ」という意味での信用度は下がってしまいやすいのです。
さて、各雇用形態の「メリット」「デメリット」についてお話して来ましたが、いかがでしたでしょうか?確かに現実は厳しいのですが、逆にやる気が湧いて来た方もいらっしゃるでしょう。
時代は動いていますから、このコロナ禍で新しい働き方が生まれて来たように、まだ見ぬ未来に楔(くさび)を打ってよじ登るチャンスもあるかも知れません。希望は絶対に捨てないで、就職活動に気合いを入れて行きたいですね!
非常に長い章となりましたが、次章で簡単にまとめましたのでご覧ください。
正社員・パート・派遣社員のそれぞれのメリットとデメリットまとめ
それでは、詳細は本文を読み返していただくこととして、3つの雇用形態それぞれのメリット、デメリットについてまとめていきます。
【 正社員のメリット 】
- 雇用期間が長期で、安定感がある
- 福利厚生の充実
- 昇給・昇格のチャンス
- ボーナスが支給される
- 退職金がある
【 正社員のデメリット 】
- 会社命令や指示は絶対
- 責任や重圧が大きい
- 突然の残業の可能性
- 副業が原則禁止されている
【 パートのメリット 】
- 採用されやすい
- 休日や勤務時間に融通が利く
- 仕事の掛け持ちOK
【 パートのデメリット 】
- 解雇されやすい
- 時給が低い・昇給しにくい
- クレジットや融資がうけにくい
【 派遣社員のメリット 】
- 派遣会社と仲良くすると居心地良好
- 比較的自由度が高い
- パートよりは収入は高いことも
【 派遣社員のデメリット 】
- 長期の安定収入が望めない
- 責任あるポストは任されない
- パートより社会的信用度が落ちる
それでは次の章では、このような厳しい社会の中でシンママが就活・面接に挑むための注意点についてお話してまいりましょう。
シングルマザーの就活・面接時の注意点とは?
はい。それでは「シンママ」「シンママ予定」の皆さんが、少しでもスムーズに就活して行けますよう、方法はもちろん、「心構えにより近い注意点」についても解説して行きます。
シンママの就活全般に関する注意点
《 心構え~マインド面~ 》
「ダメかも知れない」
「ダメだったらどうしよう」は要らない。
これは絶対に思っていたらいけません。
『スピメディア~aspee~』の中だからこそ書けるのですが、就活に挑む段階からマイナスの結果を想像し続けていたら、本当にそういう現実を引き寄せてしまうんですよ~。
▼いつもマイナスな想像ばかりしてしまう..という方は、是非下記の記事もお読みください。
そりゃ採用されるかどうかは、確かにやってみないとわかりません。でもやる前の取り越し苦労で「ダメかも」と思ってしまっていたら、そこには難関を突破する運も乗って来てくれないですし、実際に良い結果を生まないことも、ここまで読んで来られたあなたなら、何となくご理解いただけるのではないでしょうか。
もぅ、慣れないうちはこの際強がりでもいいですから、せめて面接の約束を取り付けるまでは、「私ならデキる!」「採用されて必ず幸せになれている!」という明るいイメージをどんどんしてしまいましょう。それで本当にウキウキ・ワクワクして来たらしめたものです!
願いを確実に叶えるためには、自分の楽しい感情が伴うことが最も効果的なので、可能な限り高いモチベーションを維持したまま就活を続けてみてください。
それでは、そのウキウキ・ワクワク感をさらに具体的な方法で裏付けするためにも、事項では「就活・面接」の注意点についてお話してまいります。
就活・面接の注意点
さぁ!ここから就活・面接に向かうための注意点に入っていきます。この準備段階がしっかりしているかどうかで、シンママの採用率もグン!と変わってくるものです。
ではみていきましょう。
① 履歴書・経歴書の準備
このところどんな会社でも、この2つの提出は必須となることが多いです。パートの応募の場合は、経歴書が必要ないこともたまにありますが、用意しておいて損はありません。この2つの違いをご説明しておきますと、
履歴書:一般的にA4サイズで、自分の氏名・生年月日・住所などの個人情報の他、最終学歴や職歴、趣味・特技、資格や免許などを書き、胸から上の顔写真を貼る部分もあります。
経歴書:これまでの仕事から学んだこと、自分の特徴や特技・技能に関するPR、応募先の会社・企業への想い(志望動機だけでなく、入社後何が出来るか、今後どのように職場に貢献したいか等)も書きます。その人の「人となり」をじっくり読むことのできるものなので、多くの職場で採用されている選考書類です。
※このように、書類の提出は就活において最も重要です!!!
みなさん以外と適当に書いてしまいがちですが、書類で上手く伝わらないと、面接にまで進まないってご存知でしたか?
つまり、履歴書と経歴書を見て「この人の話を直接聴いてみたい」と、採用担当(面接官)に思ってもらえないと、もっと魅力のある他の応募者の方に意識が向いてしまうのです。
雇う側の心情としては、「より信頼できて」「より伸びしろがあって」「より会社に貢献してくれる」人材を求めて求人を出すわけですし、企業によっては膨大な数の応募者を絶えず吟味しているわけです。横並びの、誰もが書きそうな履歴書・経歴書では、最後まで読む前に弾かれてしまう恐れも・・・。
「書類よりも、実物の私を見て欲しい♪」というのは、残念ながら今の日本では通用しません(涙) 最近では「ひとり親支援」の一環で、就活のアドバイスや履歴書・経歴書の添削などを行っている自治体もあるようです。
これについては、後に書いている項目「シングルマザーのための支援制度はあるのか?」でご案内していますので、そちらをご覧戴けたらと思います。
とにかく気持ちを込めて丁寧に、あなたのPRを応募先に伝える工夫をしてみましょう。
② シングルマザーであることを生かしたアピールもある
これまで綴って来たように、「お子さまを1人で育てながら働くということは、他の女性たちより就活が不利な立場にある」という印象が強いと思われますが・・・。いえいえ!ここを逆に強みにして行ける「自分の見せ方」というものもあるのです。
特に①で出来た「経歴書」には、ネガティブを感じさせるような言葉は書かないようにしてください。
どういうことかと申しますと、思考の角度、つまり「どこにフォーカスした考えを持った人なのか」という点に、採用担当者はすごく注目しているのです。
例えば、あなたご自身が面接官になったとした時に、
- 「子どもが病気がちなので、ご迷惑をかけてしまうかも知れません」
- 「初めての仕事なのでやっていけるか不安ですが、頑張ります」
- 「自信はないですが、やる気はあります」
・・・こんな雰囲気を出して行くのと、
- 「子どもの預け先はキチンと安心安全を考慮して選んでおります」
- 「我が子にも頑張っている背中を見せられる親であるため、私にできる精一杯の努力をします!」
- 「生活がかかっていますので、やる気と根性は人の3倍持ち合わせています!」
・・・こんな感じで推して行くのと、どちらの印象が良いでしょうか^^
もちろん不安があることは、あなたの正直な気持ちでしょう。でも、これからのご自身とお子さまの生活を考えたら、そんなことは言っていられませんね。
「シンママだから、できない」のか、「シンママだって、できることはある」のか。どちらの視点に立って考えているのかを、面接官は一発で見抜きます。
今が未熟な状態だとしても、本気で向かって来ていることがハッキリと見える人は、シンママでも採用されやすくなるはず。ここはしっかり気を引き締めて、「応募先から求められる人」を目指してください♪
③ 面接であがるのは当たり前。誠実に行こう
書類選考に通過して晴れて面接を行えるようになったら、いよいよ面接です。コロナ禍のため、オンラインで面接なんて職場もあるかも知れません。いざという時に慌てないよう、応募前から調べておくと良いですね。
あがるのは人間なので当たり前です。でも、そこに誠実さが感じられるような会話をしたいですね。
面接自体が初めてという方も中にはいらっしゃると思いますので、実際に面接へ出掛けることになった場合の、最低限必要な準備を書いておきます。
【 面接の時に準備するもの 】
《 服装 》
原則としてスーツ着用(軽装可、と書いてあってもスーツが常識です)・派手すぎない靴とバッグ・髪は飾りなどつけないで整えておく・化粧は薄め。アクセサリーなども不可。
《 持ち物 》
身分証明書・筆記用具・手帳サイズのメモ帳など
※場合によっては印鑑
《 補足 》
- 携帯やスマホは機内モードにするか、電源は切りましょう。面接の部屋が静かな場合、バイブだけだと結構振動が聞こえてしまうものです。
- 面接を受ける人が自分のみでなく複数だった場合、他の方との無用な私語はやめましょう。案外どこかから見られている場合も多いのです。
- コンパクトなどの鏡や折りたたみヘアブラシ、ティッシュ・ハンカチは必須。さっと身だしなみを整えるのに便利です。
「ティッシュやハンカチなんて、子どもの遠足みたい」と思うかも知れませんが、普段お子さまのためのでっかいタオルやティッシュは持っていても、自分用には持ち歩かないママも多い中、万が一それを取り出す場面になった時に意外と一目置かれたりするものです。
ただし蛇足ではありますが、「パッと出したらハンカチにスヌーピーやリラックマの柄」というのは可能なら避けて、落ち着いたデザインのものをご用意くださいね(汗)
それでは、就活全般の注意点についてまとめましたので、ご覧ください。
シングルマザーの就活・面接時の注意点とは?まとめ
シンママだからこそ、大切にして欲しいことが本文にはたくさんありましたね。
では、まとめて行きます。
【 マインド面 】
「ダメかも」という想いは、決して良い結果を生まない。幸せな暮らしを勝ち取るためにも、気持ちで負けない。モチベーションを下げない。
【 いざ、就活へ!】
書類には2種類「履歴書」と「経歴書」がある。書類審査の通過なしに採用はなされない。丁寧に、熱意を込めて。面接官に「会って話したい」と思ってもらえる見せ方を心がけよう。
- シンママであることを後ろめたく思わない。シンママだからこそ、強さや責任感を応募先にアピールして行こう。「会社が欲しい人材ってどんな人?」という視点で考えること。
- 面接が決まったら慌てず、持ち物をよく確認する。本番であがるのは仕方がないので、誠実な姿を見てもらうつもりで。最低限のマナーは自分でも事前に調べておこう。
さて!それでは就活全体の流れや注意がわかったところで、どうやってお仕事を探していくのか、その方法に入っていきましょう。
みんなどうやって仕事を見つけているのか?
ここまで来て、やっとお仕事探しらしい章に入って来ましたね(苦笑)
知識や準備はとっても大切なことですから、これまでの流れを一足飛びにはしないで、丁寧に1つ1つ理解していってください。
さて、お仕事の見つけ方、探し方ですが、これは地域によって様々です。なので、一番良いのは皆さんのお住まいの地域で個々に方法を考えていただくこと。さぁ、真っ先に思い出す場所はどこでしょうか?
以下あくまでご参考ですが、私からいくつかの方法をご提案させていただきますね。
( ) 内には、その方法で探せる雇用形態も記しておきます。
① ハローワーク(正社員・派遣社員・契約社員・パート探し)
「仕事探し」で誰もが思い浮かべるところ。普段何気なく名前を呼んでいますが、正式には「公共職業安定所」といい、厚生労働省が取り仕切る、れっきとした国の機関なのです。
全都道府県に必ずあり、もちろん利用は無料です。施設内でキチンと受付を通じて相談する窓口もありますし、雇用保険のお話も聞けますし、所定のコーナーで週1回程度新着の求人をプリントしたものを無料でもらえるサービスもあります。(こちらはすぐ無くなります)
意外と知られていませんが、インターネットで自宅から検索できる求人の他に、ハローワーク内のパソコンからしか閲覧できない情報も結構あるようです。就活相談や、仕事のための訓練や資格取得補助をしていますので、最寄りのハローワークへお尋ねください。
全国のハローワーク所在地
www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html
② リクルートキャリア(正社員・契約社員・派遣社員・パート探し)
就活・転職といえば、日本最大級の求人数を扱う「リクルート社」の各サイトでしょう。こちらは民間ですが、求人を募集する側の企業から収入を得ているので、お仕事を探す人に料金はかかりません。
リクルート社の複数ある求人サイトの中でも、シンママにお勧めのものがこちらです。
リクルートエージェント
予め自分の情報を申告して登録。プロのキャリアカウンセラーが採用までの道程をサポートしてくれるサービスです。求職者の細かなニーズにまで対応するだけでなく、履歴書や経歴書の書き方指導、面接に向けたアドバイスなども相談に乗ってくれます。「何が何でも正社員!」という方には特にお勧め。
リクナビネクスト
転職に特化したサイト。キャリアカウンセラーは付きませんが、登録した条件に見合った求人をAIが見つけ出してくれたり、会社側からオファーが来る場合もあるようです。その他サイト内のコラムには転職や就職に役立つ内容がいっぱい。
リクナビ派遣
派遣会社を探すためのサイトです。お仕事そのものを探すというより、「お仕事を探してくれる会社」を探すとお考えください。
タウンワーク
フロムエー
どちらもリクルート社が運営している、パート・アルバイト専門サイトですが、「タウンワーク」が住まいの地域に密着している情報であるのに対し、「フロムエー」は全国区で情報量が圧倒的に多いです。
③ マイナビ社(正社員・契約社員探し)
マイナビ転職
リクルート社と業界を二分する勢いの「マイナビ社」。システムはどちらもよく似ていますし、サイトマップからニーズに合ったサービスを選ぶことや、無料登録などが必要なのも同じ。選ぶのは正直なところ・・・好み次第ですね(笑)
※マイナビ社でも、リクルート社と同じようにカウンセラー付きのサービスや派遣・パートなどが探せるサイトがそれぞれ用意されています。上記「マイナビ転職」のリンク内からでも探せますので、ご参考にしてください。
※他にもネットでお仕事を探すサイトはたくさんありますが、より多い求人数を扱うものの方が当然選択肢は拡がります。そういった意味で、雇用する側の信頼も厚い大手である「リクルート社」「マイナビ社」はお勧めと言えそうです。
④ 直接求人を探して歩く・友人知人にも頼む(パート探し)
さすがに企業にはないケースですが、パート従業員に欠員が出たショップなどで「あと1人だけ人材が欲しい!」という時に、わざわざ高い広告料を支払って求人はしないものですし、広告代理店と打ち合わせしている時間さえ惜しいほど急いでいる場合、ネットの情報には載って来ることがありません。(うちは実家が自営業だったので、よくわかります)
そこで街へお買い物に出掛けたついでに、「パート急募」などの貼り紙を探してみるのも良いかも知れません。
また、自分の目だけでは見落としもありますから、仲の良いお友達が近くにいるのであれば、どこかで求人情報を見たら教えてもらえるよう頼んでおくという手もありますよ。
さて、いかがでしたでしょうか。「お仕事を探す方法」と言っても、やはりインターネットが普及してからの情報収集の速度と量は、自分の足でハローワークを訪ねるしか方法のなかった時代に比べ、ものすごいスピードで解決できるようになっていますので、ここを利用しない手はないと思います。
ここまではシンママの皆さんが、会社やお店に「雇われる」という立場で見てきていますが、ふふふ♪何か忘れていませんか?(いきなりの ふふふ♪)
そうです!
- 「シンママになることを機に、起業や副業を始めてみたい!」
- 「シンママになって一旦はお勤め経験をしたけど、この際起業しちゃおうかな?」
そんな気持ちになっている方もいらっしゃるのではないですか?
毎日職場のルールや人間関係に縛られて、子どものための時間も作れず、本当にやりたい仕事なのかもわからないまま、悶々とした思いで日々を送っておられる方のために、次の章では、シングルマザーで起業・副業をしてる人の実態を調査してみました!
併せて、ここ~aspee~から筆者お勧めの働き方情報もお知らせしていきますので、どうぞ続けてご覧いただけると嬉しいです。
シングルマザーで、起業・副業をしてる人も多い?
それでは、シンママで起業・副業をしている人たちが、その道を選んだ理由などを、メリットなども交えながらご紹介していきます。
まず起業している人の数自体は「正社員が多いの?パート?派遣?それぞれの収入はどのくらい?」の項目にありました下記の表にも小さく出て来ています。
平成28年のデータで「自営業3.4%」。
「少なっ!」と思われたでしょうか。でもシングルマザーの総数が123万人(世帯)とすると、およそ4万人にあたる数字です。
いかがですか?「へぇ、4万人もいるんだ!」と思うと、なかなかの大人数だと思えて来ますよね。
それでは、シンママになって起業をしている人たちについて、次の事項でその理由をお話していきましょう。
併せて、メインのお仕事以外に収入源(副業)を持っているママについても言及していきます。
シングルマザーが起業・副業をする理由とは?
さて、シングルマザーが雇われることを辞め、起業へと進んだ理由とはなんだったのでしょうか?
さらに、本業があるのに副業に踏み切った理由も同時に発表しながら、その真実に迫ります!じゃじゃ~~ん♪
【シンママが起業を選んだ理由・末広がりの8選をご紹介!】
- 誰か(会社や上司)から縛られことなく、自分で計画した通りに時間を使えるから。
- 自宅で開業したので、子どもの預け先を気にしなくてもいいから。
- 好きなことを仕事にしたので、毎日が楽しくて仕方がない!
- パートでヒィヒィ言いながら稼いでいたくらいの金額は、あっという間に稼げた。
- お勤めでは決まった給料しかもらえない。起業したら稼ぐ金額も決められるから。
- 雇われていないので、仮に住所が遠くに変わっても仕事ができるから。
- 友達が先に起業していて、すごくキラキラしていたから、私も!と思った。
- 自己責任なのは大変だけど、初めて仕事に対して「やりがい」を感じている!
【シンママが副業を始めた理由・ラッキー7をご紹介!】
- 本業のパートだけでは生活費が全然足りないから。
- 正社員だけど、コロナの影響で収入激減。会社も不景気のせいで黙認しているから。
- 派遣社員で、契約と契約のつなぎ期間が不安だったから。
- 友達・知人に誘われて面白そうだと思ったから。
- 貯金が全く出来ていないので、生活費以外の稼ぎを持つため。
- 将来(子どもの学費・自分の老後など)が不安になったから。
- いずれ今の仕事を辞めたら、副業を本業にしたい。その予行演習をかねて。
ちなみに筆者も、まずは副業期間を3年ほど経た後に個人事業主になっています。
整体やリフレクソロジーの資格や免許などを取得する時間も必要だったので、いきなり脱サラ!というわけにはなかなか行きませんでした。
やはり始めは思うように稼げませんから、お子さまを抱えながら、それまであった収入の口を閉じてしまうことはあまりに危険です。しっかり計画することが大切ですね。
さて、起業や副業をする理由が明らかになったところで、次項ではおすすめの起業・副業のお仕事についてご紹介して行こうと思います。
これも非常に多岐にわたりますし、最近はどんどん新しいお仕事が生まれて来ていますから、1つのご参考としてください。
起業・副業したいシングルマザーにおすすめの仕事とは?
お待たせいたしました!それでは起業・副業を考えているシングルマザーにおすすめの仕事をいくつかご紹介して行きます。また、特にこの記事では、
- 「副業→起業へと進みやすいもの」
- 「主に在宅で働きやすいもの」
といったコンセプトで吟味し、
さらに業界を大きく
- 「美容・健康系」
- 「コーチ・コンサルタント系」
- 「教室・レッスン系」
- 「フリーランス系」
に分けてご紹介していきます。
なお言うまでもありませんが、それぞれ必ず専門のスクールなどで学ぶ必要は出て来ます。
給料をもらうのと違い、お金をお客様から直接いただくので、信用という面でも必ずそこは守ってください。
あなたが自信を持って能力を提供していくためにも、学びはとっても重要ですね。
美容・健康系
いわゆる「三密」のうち「密接」にあたるお仕事なので、衛生管理も重要。
ネイルサロン・エステサロン・整体・カイロプラクティック・リラクゼーション全般・メイク など
コーチ・コンサルタント系
オンラインでも仕事ができて安心。
各種カウンセラー・アドバイザー・コーチ・セミナー講師・悩み相談・占い師 など
教室・レッスン系
オンラインは無理とされて来たが、最近はその方向性もあり。
ヨガ・各種音楽レッスン・料理教室・子どもや大人向けの学習塾・パソコン教室 など
フリーランス系
趣味や特技を生かしたものが多い。働き方はさまざま。
フリーカメラマン・ライター(執筆家)・物品の製作~販売・イラストレーター・絵本作家・小説家 など
さぁ、いかがだったでしょうか。
ご自宅で起業が叶ったらとっても幸せですし、お子さまとの時間も増やすことができますね。
あなたが得意そうなもの、過去に学んだことのあるもの、一度やってみたい!と思っていたものなど、いくつかでて来ましたか?
それではお仕事選びへのワクワクを引き出せたところで、更に安心材料を探してみましょう。
それは「シングルマザーのための支援制度」についてです。
種々の事情から、元ご主人から養育費を十分に受け取れていないシンママも、実は大勢いると聞きます。
母子家庭における養育費の支払い状況は、
平成23年 | 平成28年 | |
現在も 養育費を受けている | 19.7% | 24.3% |
養育費を 受けたことがある | 15.8% | 15.5% |
養育費を 受けたことがない | 60.7% | 56.0% |
もちろんこれは、お子さまが18歳未満で、更に別れた元ご主人が存在するケースに限られたことではあるのですが、「養育費を過去に受けたことがある」方も含め、「現在は受けていない」方の合計が71%にも上るという現実がそこにあります。
こうなるとシンママは自分の稼ぎだけが命綱となってしまい、国や地方自治体の公的な支援がとても貴重なものになって来ると思います。
また経済的な問題だけでなく、シンママの困りごとの相談や、専門の相談員による子育て・生活の補助や支援、自立のための支援などもあります。
では、次章でその様々な制度についてご紹介してまいります。
シングルマザーのための支援制度にはどんなものがあるのか?
はい、ここはもう箇条書きにさせていただきます。なぜなら、お仕事探しと同じで地域によっても支援に微妙な差があるからです。
お住まい最寄りの役所などに問い合わせていただくことで、あなたに必要な支援の受け方がわかります。これはサービスではなく「権利」ですので、お1人で悩まず相談することが一番であることも、併せてお伝えしておきます。
《 母子家庭全般に関する支援いろいろ 》
厚生労働省 「母子家庭支援に関する情報」全般を調べるならこちら↓
mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-katei/index.html
《 就業相談・養育費に関する相談等 》
「母子家庭等就業・自立支援センター事業」
mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000062967.html
《 家庭生活支援員による生活援助や保育サービス 》
「ひとり親家庭等日常生活支援事業について」
mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000098023.html
《 母子家庭の子どもの学習支援や、母子家庭の親同士の情報交換などを希望するなら 》
「ひとり親家庭等生活向上事業について」
mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000097604.html
《「児童扶養手当について」 (支給が年3回から6回に変更されました) 》
mhlw.go.jp/bunya/kodomo/osirase/100526-1.html
《「児童扶養手当を受けている人に関連する経済的支援 PDF資料」》
mhlw.go.jp/content/000619774.pdf
《 シングルマザーの自立支援に関する資格取得費用を補助する事業です 》
「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業について」
mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000062986.html
《 民間の団体(NPO法人)の支援を受けるという方法 》
これは地域差が大きいことと、特定の団体によるものなので詳細をご紹介できないのですが、独自の方法で母子家庭・父子家庭の支援を行っているところも複数あるようです。
これらは全てが無料というわけではありませんし、実態の不明な団体もあります。もし身近にあって見学等ができたり、実際に利用している人の話を聞けたりするのであれば、問い合わせてみるのも良いかも知れません。
さて、それでは次章で「シングルマザーの仕事についてよくある質問」をまとめてみましたので、ご参考にしてくださいね。
シングルマザーの仕事についてよくある質問
ここまでシングルマザーのお仕事の実情や探し方、心構えや注意点などをみてきましたが、ここでよくありがちな質問について、いくつか回答と共にご紹介していくことにします。
あなたがお持ちの疑問・質問にもお答えできていると良いのですが。
- パートの仕事先の居心地はいいんだけど、正直収入はギリギリ。パートだけでやっていくのはやっぱり無理なのかしら?
-
あなたやお子さまの年齢や、健康状態にもよると思いますが、パートではもともと時給が低いため、稼ぐためには時間を犠牲にすることになってしまいます。
何より体調を崩したら働くことそのものに支障を来しますので、職場を変更したくないのであれば、副業なども考えて行くと良いかも知れません。 - 正社員だけど今の仕事は、好きでやっているとは言えない気がして、ずっと転職を考えている。でも何をやりたいかがピンと来ないし、転職するのは冒険すぎるよね?
-
職場で1番多い悩みは「人間関係」についてだと言われています。そんな中、あなたはご自身のお仕事に対するやりがいや、好きかどうかの判断で悩まれているのですね。
それはとっても素晴らしいことです。お仕事って、辞めるのは簡単なんです。
何をしたいかがハッキリしないうちは、おっしゃる通り転職は見送った方が賢明ですね。
お子さまを守るためにも、ここは今しばらく現在のお仕事の「良いところ」を探しながら粘ってみてはいかがでしょうか。 - 「高収入だけど、気が進まない仕事」と「あまり儲かりそうにないけど、ずっとやってみたかった仕事」。どちらを選ぶべき?
-
もうあなたの中で、もう答えは見つかっているのではありませんか?
確かに生活するのにお金は必要ですが、そういうものに代えられない価値というのもこの世にはあると思います。
お子さまへの影響を考えても、お仕事が楽しくて充実している方がより笑顔は増えると思います。あとの選択はあなた次第ですね。 - 仕事を探すことそのものがストレスでしかない。でも働かないと食べていけない。このジレンマをどうしたら解消できますか?
-
あなたには、お子さまという守るべきかけがえのない宝がありますよね。もう一度、ご自身の立場としっかり向き合ってください。
お仕事探しをするのが苦痛な理由について、何度も問いかけてみることですね。誰が悪いわけでも、ましてや運が悪いわけでもないと思います。
「ジレンマだ」と感じてしまっている心に何があったら解消されるのかは、あなたにしか気づけないのです。目の前の苦しみよりも、未来の笑顔に目を向けてみませんか。 - 派遣で働いています。コロナの影響で雇い止めや解雇に遭わないか心配です。
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心情お察しいたします。
しかし、どんな状況下でいつ何が起きるかは、新型コロナウィルスの影響だけとは限りません。
地震や水害などの自然災害でも同じです。
大切なのは怖がることではなくて、その先の対策をいかにしておけるかだけだと思います。
未曾有の出来事には誰もが不安になりますが、シングルマザーは、守るものがあるから強くなれるのです。
「冷静に今、できることをやる」というのも、どなたにも共通する役割だとお考えください。
【シングルマザーにおすすめの仕事】まとめ
さぁ、それでは本記事のまとめに入りたいと思います。ここまでお付き合いくださった方、本当にありがとうございます!そしてお疲れ様でした。
とっても長い長~い内容となりましたが、いかがだったでしょうか。
筆者としても、文章を綴りながら(自分の時はどうだったかな~) (同じく離婚した友達はこんな感じだったな)など、ちょっと過去をフィードバックする良い機会になりました。
では最後に、これまでの項目をすべてまとめさせていただきます!気になる詳細については是非、本文に戻ってもう一度お読みくださることをおすすめします。
① シングルマザーの数(世帯数)と、理由(原因)
- 日本で「シングルマザー」と呼べるのはおよそ123万世帯。そのうち「完全母子家庭」(同居人なし・ママと子どもだけ)の世帯はおよそ75万世帯。
- シングルマザーになった理由(原因)で、最も多いのは離婚(婚姻関係の解消)。しかし次いで多いのは夫との死別ではなく「未婚の母」である。
- 「シングルマザー」になったことを悲しむのではなく、皆さん懸命に、自由意志を持って子どもとの自立した生活を選んでいる。
② シンママの就いてる職業最新ランキング
- 第1位 事務 (オフィス勤務・医療受付事務・その他)
- 第2位 サービス業(飲食店・サロンスタッフ・娯楽・観光業務その他)
- 第3位 専門職・技術職(看護師・介護士・エンジニア・薬剤師・デザイナー・教員その他)
- 第4位 販売(各種ショップ店員・スーパー店員・営業職その他)
- 第5位 製造業(工場の製造工程・加工場・その他)
③ シンママのお仕事選びの注意点
《 お子さま編まとめ 》
- 子どもの預け先はしっかり事前にリサーチして、公共の施設や民間団体のサービスなどを上手に利用することで、安心して働ける。
- 生活費以外の、サービス利用料金がかかることにも注意。
- 知恵のつき始めた子どもに関しては、家庭内でルールをつくってしっかり守ってもらう。大人のいない日常には危険がいっぱい。
《 自分編まとめ 》
- 経験のある仕事なら有利。未経験の仕事では「シンママ」であることがハンデになることも考えておく。子どもの預け先などを万全に準備することで、少しでもそのハンデを減らす工夫を。
- 自分に関する情報の詐称は絶対にダメ(盛るのも、減らすのも)。 後で困るのは他でもない、あなた。そしてお子さまです。
- 仕事を持つことで、逆に増える出費についても把握しておくこと。交通費・被服費・化粧品その他の支出がかさむことで、家計が圧迫される可能性があることもキチンと想定する。
④ 子どもの年齢別シンママにおすすめの仕事
- 子どもの年齢が0~6歳頃までは、「在宅中心で出来るお仕事」がおすすめ。
- 子どもの年齢が7~12歳頃までは、「勤務時間の選べるお仕事」がおすすめ。
- 子どもの年齢が13歳を過ぎたら、「バリバリ働く収入重視のお仕事」がおすすめ。
⑤ 正社員・派遣社員・パートのメリットとデメリット
【 正社員のメリット 】
- 雇用期間が長期で、安定感がある
- 福利厚生の充実
- 昇給・昇格のチャンス
- ボーナスが支給される
- 退職金がある
【 正社員のデメリット 】
- 会社命令や指示は絶対
- 責任や重圧が大きい
- 突然の残業の可能性
- 副業が原則禁止されている
【 パートのメリット 】
- 採用されやすい
- 休日や勤務時間に融通が利く
- 仕事の掛け持ちOK
【 パートのデメリット 】
- 解雇されやすい
- 時給が低い・昇給しにくい
- クレジットや融資がうけにくい
【 派遣社員のメリット 】
- 派遣会社と仲良くすると居心地良好
- 比較的自由度が高い
- パートよりは収入は高い
【 派遣社員のデメリット 】
- 長期の安定収入が望めない
- 責任あるポストは任されない
- パートより社会的信用度が落ちることも
⑥ シングルマザーの就活・面接時の注意点とは
- マインド面で
「ダメかも」という想いは、決して良い結果を生まない。幸せな暮らしを勝ち取るためにも、気持ちで負けない。モチベーションを下げない。 - いざ、就活へ!
書類には2種類「履歴書」と「経歴書」がある。書類審査の通過なしに採用はなされない。丁寧に、熱意を込めて。面接官に「会って話したい」と思ってもらえる見せ方を心がけよう。 - シンママであることを後ろめたく思わない
シンママだからこそ、強さや責任感を応募先にアピールして行こう。「会社が欲しい人材ってどんな人?」という視点で考えること。 - 面接が決まったら慌てず、持ち物をよく確認する。
本番であがるのは仕方がないので、誠実な姿を見てもらうつもりで。最低限のマナーは自分でも事前に調べておこう。
⑦ みんなどうやって仕事を見つけているのか?
- ハローワーク
- 大手求人検索サイトの利用
- パートの求人なら直接見に行く
⑧ シングルマザーで、起業・副業をしてる人も多い?
- シンママで起業している人の統計は全体の3.4%・約4万人
- おすすめの起業業種は、副業から自然に移行できる流れをつくるのがよさげ。
《 お仕事ジャンルの例 》
「 美容・健康 系 」
「 コーチ・コンサルタント 系 」
「 教室・レッスン 系 」
「 フリーランス 系 」等
⑨ シングルマザーのための支援制度にはどんなものがあるのか?
- 厚生労働省では、数多くの公共的支援を行っている。自治体によって若干の相違があるので、それぞれしっかり調べて利用する。
- 民間の団体からも支援の手が差し伸べられている。
以上、長文を最後までお読みくださり感謝いたします!
シングルマザーが子育てしながら働いていくことは、本当に大変で厳しい現実なのですが、そんな中でもご自身の生きがいや悦びをお仕事の中に見い出して行けたら、きっとあなたやお子さまの未来も明るく輝かしいものになると信じております。
私もシングル歴20年を経験した者として、皆さまのこれからの幸せを心からお祈りさせていただきたいと思っています。
この記事が多くのシンママの皆さんのご参考になれたら、幸いでございます。ありがとうございました!
一般社団法人スピリチュアルコーディネーター協会スタッフ Michiko
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